第37回
長野県知的障がい福祉大会 実施報告

大会スローガン

 

気づいて築く
~尊厳ある生活実現のために~

大会趣旨

 

 近年、国の制度も「障害者基本法」の改正、「障害者虐待防止法」、「障害者総合支援法」、「障害者差別解消法」の成立など、障がい者福祉を取り巻く環境が次々と変化し、障がい者支援はそれらに関する早急な対応を迫られています。
また、障がい者支援事業所やグループホームなどでも、利用者の高齢化や強度行動障害の増加に伴い、従前以上に支援の質の向上が必要とされています。


 事業所においては、障がいのある方々の「自己決定」「意思決定」を中心とした支援を展開すること、関係職員、支援者並びに一般県民の方々には、障がいを持つ方々の想いを理解し、尊厳ある生活実現のための課題解決に向けて、共に支え合い連携をしていくことが目標となります。

 

 大会開催にあたり、ご家族の皆様にも積極的にご参加いただき、障がいのある方々も主体的に参加する中で、互いに考え、認め合う機会となることを願ってやみません。そして、障がいのある方々やご家族の皆様が安心して暮らせる地域となり、真のノーマライゼーション実現への契機となるよう、“意義ある道しるべ”とすべく本大会を開催いたしました。

  • 会開式会開式
  • 大会長あいさつ大会長あいさつ
  • 大会実行委員長あいさつ大会実行委員長あいさつ
  • 会場の様子会場の様子
  • 662名もの方が参加されました!662名もの方が参加されました!
  • 入選者入選者
  • 大会ポスター入選者表彰大会ポスター入選者表彰
  • 大会表紙画入選者表彰大会表紙画入選者表彰
  • 表彰作品表彰作品

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全体会

 

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特異を得意にかえて
~チャレンジドミュージシャンとして、

 会社員として生きる自閉症のわが子~

 

【講演】
 小柳 真由美

 

【演奏とお話】
 小柳 拓人

 

【講演内容】
 「特異を得意にかえて」をテーマに、拓人さんのピアノ・フルート演奏を7曲も交えながら、真由美さんご自身の経験を中心にお話して頂きました。拓人さん自身からも直接お話を伺うことができ、大変貴重な時間となりました。

 

 最後には会場の皆さんも一緒に、拓人さんの演奏による『ふるさと』の大合唱で盛り上がりました。

講演

小柳 真由美
(こやなぎ まゆみ)

 オーティズム(自閉症)ミュージシャン研究会代表。小学校・大学の音楽教師。自閉症の息子の子育てに悩み、困惑する一方で自閉症ゆえの特異なことに様々な可能性を感じるようになり、それに注目して息子を演奏活動や就労へと導いてきた、その歩みを演奏を交えながらお話しする『特異を得意に変えて』講演&コンサートを各地で開催。

【ホームページ】
オーティズムミュージシャンコンサート
http://autism-musician.jimdo.com/
ピアノ&フルート小柳 拓人
(こやなぎ たくと)
 1994年生まれ、21歳。東京都在住。自閉症のミュージシャン(ピアノ・フルート)として年間30回を超える演奏活動を行う。言葉でのコミニュケーションの苦手さや特異なこだわりがあるが、むしろそのことが「音楽」に一途に向かわせ、ピアノ演奏の能力を開花させてきた。幼少時は大変多動で言葉の遅れもあった中、唯一音楽に反応したことから5才よりピアノを始める。2009年~2012年「国際障害者ピアノフェスティバル」などで金賞他多数受賞。日本語ワープロ検定1級を取得し、現在はPCデータ入力の仕事で大和ライフプラス株式会社勤務4年目。

【ブログ】
小柳拓人~自閉症のチャレンジドピアニスト
http://takutopianoflute.blog48.fc2.com/

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第1分科会
「思いに寄り添う支援を目指して」

 

【趣旨】
 自閉症セミナーから実践発表を通し、「脳の違い」「暮らしにくさの理由」「サポートの骨格やポイント」「具体的手法」などの理解を深めるとともに、ご本人の願いを中心に据えた、笑顔の伴う生活をサポートするための理論と実践を学びました。

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第2分科会
「ポジティブな支援が
 課題行動の変容へとつながる
 ~精神科領域実践支援セミナーの事例から~」

 

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【趣旨】
 精神科領域実践支援セミナーと連携し、これまでの実践事例から「叱らない・怒らない」支援が課題行動の変容へと結びつき、いかに重要であるかということを事例を通して理解を深め、支援の方法や方向性を探っていきました。

第3分科会
「成年後見人制度と
 日常生活自立支援事業を活用するには
 ~家族(保護者)の知識普及に関すること~」

 

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【趣旨】
 長野市成年後見人センターに寄せられた相談の事例を踏まえ、成年後見人制度とはどのような制度なのか、どのようなものがあるのか、そして誰が申し立てできるのか…など制度の基本を学びました。

 

 また、高齢者や障がい者が福祉サービスの利用などに関わる相談や支援を受けられる「日常生活自立支援事業」とはどのような事業なのかも学びました。

第4分科会
「障がい福祉事業所利用者の
 工賃向上と “働くこと”の支援について考える」

 

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【趣旨】
 国は、平成19年度から「工賃倍増5か年計画」、平成24年度からは「工賃向上計画」を実施しています。そこで今回は、長野県内の就労系事業所ではどのような取り組みがなされ、何が課題となっているのかを考えました。

 

 また、単に「工賃向上」の取り組みだけでなく、「働きがい」や「働く喜び」に繋げる支援とは何かを考えました。

第5分科会
「みんなで語ろうグループホーム
 ~知らなきゃ損損、わたしたちの想い~」

 

【趣旨】
 今のグループホームの現状について、生活している当事者の皆さん(保護者)から、自らの声で大いに語ってもらいました。地域生活をしてよかったこと、大変なこと、心配なこと、高齢になったらどうするの…。


 今の生活の現状を報告するとともに、制度をはじめとした支援の現状を発信しながら、参加した皆さんと一緒に「グループホーム」を語り合いました。

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第6分科会
「利用者の思いを一つ一つ
 丁寧に実現していく計画相談を目指して
 ~北信圏域の計画相談の
  取り組みから入所している方の生活が変わる~」

 

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【趣旨】
県内の計画相談は、6月現在の達成率が92.9%にとどまり、事業所不足、人材不足、運営の困難さ等々の課題が明らかになってきました。入所支援施設では、支給決定の為の手続きとしての役割にとどまることが多い状況です。そんな中、利用者の思いを一つ一つ丁寧に実現していく計画相談に取り組んでいる北信圏域の実践に学び、本来あるべき計画相談の方向性を一緒に考えました。

第7分科会
「みんな あつまれ
 ミニミニ運動会で 体を動かし 楽しもう!」

 

【趣旨】
利用者のみなさんが一人ひとり参加し楽しめる、全員参加型の運動会を目指しました。限られた会場、時間、競技ではありますが、日頃の生活とは違う時をすごし、少しでも楽しい思い出になっていればと思います。

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会場の様子

 

  • 会場入口会場入口
  • 大会受付大会受付
  • 大会受付大会受付
  • ギャラリーギャラリー
  • 会場風景会場風景
  • 販売風景販売風景
  • お花の販売などお花の販売など
  • お菓子の販売などお菓子の販売など
  • 野菜の販売など野菜の販売など

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